子供が寝たあとで

寒い冬の夜、車の中で子供が2人とも寝てしまい、荷物もたくさんあり、手伝ってくれる人もおらず、軽く見積もって階段を4往復しないといけないとき、あなたならどうしますか…?

わたしの未来予想図はこうでした。

まず、荷物第一段(絶対に車内に置いておけないやつ)を運びながらトイレを済ませて洗濯物を取り込む。
そして急いで車に戻り、長男か次男、荷物第二段(いざとなったら見捨てて車内放置可能な荷物)の順に運び込む。

ところが、荷物第一段を運んで車に戻ったところで、早くも予定を狂わせる出来事が発生しました。
ほんの数分目を離した隙に、次男が目覚めて大号泣、その泣き声で長男までもが目覚めてしまい、こちらは泣いてはいないものの一触即発状態に…。

やばい…
事態がこれ以上悪化する前に何とかしなくては…

頭をフル回転させながら、泣いてる次男を先に部屋に置いてくることを決断したわたしは、大急ぎでヘビーシートのベルトを外しながら、おそるおそる長男に、もう少しだけ車で待っててほしい、もしくは自分で歩けるかどうか、聞いてみました。
ところが、先に次男を連れて行こうとしたのが長男にとっての地雷になっており、夜の車内で子供が2人そろって泣き叫ぶカオスが発生…

完全にしくじった…!
もう一刻の猶予も許されません。

しかし、抱っこ紐もない状態で2人を同時に運ぶのは千手観音様か阿修羅マンでもない限り不可能…、どちらかを置いていかなければなりません。

次男よ、いま少し辛抱してくれ…
作戦変更を余儀なくされたわたしは、泣き叫ぶ長男(14kg)を抱き抱え、一気に階段を駆けのぼりました。
そして玄関について長男を下ろし、ゆっくり言い聞かせます。
「次男を迎えに行ってくるから待っててね。すぐ戻るからね。」
そう言い残して玄関を飛び出そうとするも、長男が泣いてわたしを捕まえ、一緒に玄関から出ようとします…。

アカン…無理だ…

結局わたしはまた長男(14kg)を抱き抱えて階段を駆け下りていました。

わたしは一体何をやっているんだろう…?
そう思わざるを得ない、寒い夜の話でした。